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スローカロリーラボ -次世代型糖質「パラチノース」の研究最前線-

パラチノース®とは

パラチノースは、はちみつにも含まれる天然の糖質です。

砂糖と同じで、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)からなる二糖類の仲間です。砂糖とよく似た分子構造をしています。

大量生産するときには、酵素の力を使ってお砂糖から作っています。

パラチノース®の研究結果

血糖値上昇を抑える 摂取後の血糖値上昇が抑えられ、インスリンを節約できます。
内臓脂肪を減少させる 脂肪燃焼量が増えることによりダイエット効果も期待できます。
満腹感が持続する 満腹ホルモンの量が増加します。
スポーツ時低血糖予防 血糖が緩やかに維持され、低血糖を予防します。
集中力が持続する 系列記憶試験で長時間スコアが上がります。
血圧が低下する 血圧が低下し、高血圧の改善が期待できます。

血糖値・糖尿病に関する研究

Horm. Metabol. Res., 21, 338-340 (1989)より作成
**:p<0.01 vs 砂糖(スクロース)

健常者10名を対象とした50gの糖負荷試験において、砂糖(スクロース)と比べて、パラチノースは摂取後の血糖値の上昇が抑えられ、インスリンの分泌量も節約出来るということが分かりました。

  • 糖負荷試験とは、糖を50gまたは75g摂取し、血糖値の上がり方を確認する試験です。特にブドウ糖負荷試験は糖尿病の診断に用いられています。

健常者50名を対象に、パラチノース+砂糖(スクロース)の混合品(1:1)を毎日40g使用した試験で、3ヵ月(12週間)後のインスリン抵抗性指数(HOMA-IR)が改善することがわかりました。

International Journal of Food Sciences and Nutrition,
 61(6), 643-651. (2010)より作成
**:p<0.01 vs 試験前

  • インスリン抵抗性とは、インスリンの効きにくさのことです。糖尿病発症にはインスリン抵抗性が深く関係しています。HOMA-IRはそのインスリン抵抗性を表す指標です。

砂糖(スクロース)またはパラチノースについて、ネズミの腸液による分解速度を測定しました。パラチノースの分解速度は砂糖の1/5であることがわかりました。また、砂糖にパラチノースを混ぜると理論値やもともとの砂糖の分解速度よりも遅くなり、パラチノースが砂糖の分解を抑えていることがわかりました。(mMは濃度の単位で、砂糖の場合およそ28mM=9.5mg/mLになります。)

Journal of Agricultural and Food Chemistry 56, 5892-5895 (2008)より作成
**:p<0.01 vs 砂糖(スクロース)

脂肪蓄積・脂肪燃焼に関する研究

健常者10名を対象とした50gの糖負荷試験において、砂糖(スクロース)と比べて、パラチノースは脂肪蓄積を促すホルモンGIPがほとんど分泌されないことが分かりました。15~90分の間の総GIP量を比べると、パラチノースは、砂糖より50%低くなることが分かりました。

Journal of Diabetes Investigation,
4, 281-286, (2013)より作成
**:p<0.01, *:p<0.05 vs 砂糖(スクロース)

海外在住の日系人肥満者30名を対象とした試験で、毎日使っている砂糖(スクロース)50gのうち、45gをパラチノースに置き換えたところ、普段通り砂糖を使っていた人は内臓脂肪面積が変化しなかったのに対し、パラチノースに置き換えた人は4ヶ月(16週間)後の内臓脂肪面積が減少しました。

Clinical and Experimental Pharmacology and
Physiology
, 34.s1: S5-S7. (2007)より作成
*:p<0.05 vs 砂糖(スクロース)

海外の肥満者20名を対象とした試験では、朝食にブドウ糖と砂糖の混合品50gを使った人に比べて、パラチノース50gを使った人の方が安静時の脂質燃焼量が増えることがわかりました。

Nutrition 28, 6, 651-656. (2012)より作成
*:p<0.05 vs ブドウ糖(グルコース)+砂糖(スクロース)

脂肪が燃焼する際に、血中脂肪酸の濃度が増えることがわかっています。

運動経験者10名を対象にした自転車インターバル走(15分×10回)の試験では、砂糖(スクロース)を溶かした飲料を飲んだ人と比べて、パラチノースを飲んだ人は血中の脂肪酸の濃度が増加することがわかりました。

The Journal of Nutrition,
137(5), 1143-1148. (2007)より作成
*:p<0.05 vs 砂糖(スクロース)

満腹ホルモンに関する研究

2型糖尿病患者11名を対象とした試験では、体重1kgあたり1gのパラチノースは同じ量の砂糖(スクロース)と比べて満腹ホルモンGLP-1の分泌量が増えることが分かりました。

The American Journal of Clinical Nutrition,
100(4), 1059-1068. (2014)より作成
*:p<0.05 vs 砂糖(スクロース)

スポーツに関する研究

運動経験者10名を対象にした自転車インターバル走(15分×10回)の試験では、砂糖(スクロース)を溶かした飲料を飲んだ人と比べて、パラチノースを飲んだ人は血糖値がゆるやかに維持され、低血糖を防ぐことが出来ました。

The Journal of Nutrition, 137(5),
1143-1148. (2007)より作成
*:p<0.05 vs 砂糖(スクロース)

集中力に関する研究

砂糖(スクロース)40gまたはパラチノース40gを摂取してから90min、150min後に系列記憶試験を行ったところ、パラチノースでは150min後もスコアが高く維持されることが分かりました。

精糖技術研究会誌 51, 19-25 (2003)より作成
*:p<0.05, **:p<0.01 vs 0分

血圧に関する研究

海外在住の日系人肥満者30名を対象に、毎日使っている砂糖(スクロース)50gのうち、45gをパラチノースに置き換える試験を行いました。そのまま砂糖を使った人は変化が無かったのに対し、パラチノースに置き換えた人では血圧が低下しました。

Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology, 34.s1: S5-S7. (2007)より作成
*:p<0.05 vs 試験前

リンク&資料集

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